■「儲けの論理」補足編 - 『ガバガバ儲けるブランド経営』の読者の皆様へ

まず、申し上げたいことがございます。

これから見ていただく『儲けを教えるテキスト』は、その文章を「そのまま転記してマニュアルにつかえる」というものでは ありません 。なぜなら、(本の P.204 にも書きましたように)私が書いたものではなく、 あなたが書いたものが、あなたの会社にとって一番に重要 なのです。

では、これから見ていただく『儲けを教えるテキスト』とは、どのようなものでしょうか?

これは、本書にある『儲けの論理』を更に易しく、そしてより現場の人の理解とモティベーションをあげる方向で書き直したものです。きっと、ここにはあなたの右脳を刺激するヒントが詰まっているはずです(自負に過ぎませんが)。いや、そう願っております。

著作権にご配慮いただければ、読者の方がこれをご自分の都合に合わせてお使いいただくことは自由です。皆様のご参考になればと願うばかりです。

なぜ、「儲けを教える」ことが重要なのか?

ほとんどのブランドに関する書籍や社内のブランドマニュアルは「ブランドとは何か?それは・・・」という話から始まっているはずです。

「ブランドの本だから、ブランドの定義で始まるのは当たり前じゃないか」と思うのは当然かとも思います。しかし、今まで『ガバガバ儲けるブランド経営』を見てこられた方には、「いや、そうじゃないぞ」と思っていただけるのではないかと思います。

私はブランドの本は「儲け」の話から始めるべきだと思っています。

正確には、「ブランドの専門家向けの書籍は『ブランドの話』から始めても良いが、一般の従業員の方々にブランドを理解して貰うためには、儲けの話をきちんとしておくべき。ブランドから始めてはいけない」と言い換えてもよいと思います。

その理由は三つ。

一つは、「ブランド」というと、ほとんどの人は「構えて」しまうからです。難しいこと、現場から遊離したことだと考えてしまうからです。

そして二つめの理由(こちらの方が大事なのですが)は、「儲けを理解する」ことが、(現在、多くの会社で見られる)ブランドとビジネスのダブルスタンダードから、ブランドとビジネスを救う方法。ブランドとビジネスの本来の姿(ブランド=ビジネス)を取り戻すことになるのです。 あなたの会社を「三菱自動車」や「雪印」にしないためにこそ、企業の倫理を、「道徳や危機管理」ではなく「儲け」として教える必要があるのです 。また、それがブランドに繋がるのです。

最後の三番目は、それによって全員経営を達成するためです。「儲け」を従業員が理解することで、従業員は経営を考えるようになります。ここまでは、どの全員経営を目指す経営書にも書かれていることです。しかし、これをブランドで徹底することには、あまり今まで言われてこなかったもっと重要な全員経営効果が生まれます。それは、「あなたが従業員を信頼し、従業員の声を聞く」ようになるという効果です。私がよく経営者の方から聞く(普段は絶対に口にしない)本音の一つに「ウチの従業員は頭が悪く、何を言っても成長しない」というものがあります。彼らは頭が悪いのではなく、あなたと目標を共有していないのです。逆に目標が共有できたら、従業員はあなたの重要なパートナーになります。これは「ブランドを理解しろ」といってもダメで、まず「儲けの意味」を共有することから始まるのです。

「儲け」は一番最初に語りかけなくてはならない言葉なのです。

 それでは、始めましょう。

         
 
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